2015年08月30日

今日のライブ


 ご報告というか、ここ2年くらいのことを書きます。
 もうだいぶ元気になったんですが、まず2013年の3月にいきなり倒れました。幸い命に関わる病気ではないです。
で、体調がいまいちのままその年もバンドは暮れまでやったんですが、しばらく休もうと思ってバンドは休止しました。でも体調悪いからといってライブを完全にやめてしまうのも嫌なので、身軽になったことだしどんどん旅に出てみようということで、東北、沖縄、四国、九州、関西いろんな場所に行きました。そこで各地の素晴らしいミュージシャンの方々と出会って、自分も演奏をしてるうちに、色々と変わってきました。もともと歌うのが大嫌いだったのがそうでもなくなってきたり、音楽の作り方もちょっと変わってきたかもしれません。
 バンドの方も、休止した瞬間エフェクターは全部売っちゃったんですが(最近買い直しました)、なにもしてなかった訳ではなく、最初はドラムのようせいさんとふたりでずっと練習してました。そのあとチェロのshibacojiさんが入って少し三人で練習して、ああまたやろうかなと思い始めたのが去年の夏くらいです。
 それから去年末くらいにソロアルバムを作ることを決めて、ソロの曲を作ったり、またツアーをしたりしつつ、家ではちょっと調子に乗って初めてMIDIを使ってバンドの曲を作曲してみたりしながらピアノの練習をしてました。ここ3ヶ月はずっとソロアルバム作りと、バンドの練習をしていました。
 音楽のリハビリのような2年間でしたが、おかげでソロアルバムができて、新しい才能も加わって、いいバンドができました。
 
 ずっと考えたり、作ってきたものを、やっと見せられるので、今日はたのしみです。
 ではみなさん、ネストでお会いしましょう!
 
http://www.artuniongroup.co.jp/newtok/oonoyuuki/




posted by oono at 03:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新しいアルバムのこと 2

おとといの続きです。
 沖縄のSMOKEというバーでジョニ・ミッチェルを聴いて、東京に戻ったら探してみようと思っていたら既にそのアルバムが家にあった、ということを書いたんですが、どこかで聴いていいなと思ったCDや聴きたいと思っていたCDがもう既に家の棚にあるという体験はこれが初めてではなくて、うちには友達の持っていたCDを保管している棚があるんですが、今回のジョニ・ミッチェルもその棚で見つけました。その棚で、聴きたいと思っていたCDを見つけたり全く知らなかったけれどめちゃくちゃ好きなCDを見つけると、もういない人と棚をはさんで会話してるような気がすることがあります。インターステラーという映画にも本棚が出てきますが、あの感じにも近いかもしれません。本棚をはさんで時間も場所も一瞬で飛び越えてしまうような。本棚とか引き出しの中にはいろんな時間が層のように積み重なっていて、そこから何かを手に取ったり何かを入れたりするのは、全然関係ない時間と時間をつなげたり、時間を切り取ったりすることに似ているのかもしれませんね。
 左から右に(右から左でも下から上にでもいいですが)一本の線のようになって流れている時間のイメージがあると思うんですが、それはちょっと怪しいんじゃないかと思うことが時々あります。歴史の年表とか楽譜とかもパッと見一本の線になっていて、多分便利だからそうなっていると思うんですが、そういう一本の線とか川の流れのような時間のイメージよりも、本棚とか引き出しのような時間のイメージ(始まりと終わりがたくさんあって、そのどれもがでたらめにつながっているような感じ?)の方に親しみを感じることが多い気がします。
 音楽を演奏してると、時間の長さが伸び縮みしたり、今いる場所がどこなのかわからなくなるということがたまにあります。多分、曲を演奏している間だけ川のような時間の流れからはみ出して、引き出しがたくさん集まったようなでたらめな時間の中に行っちゃってると思うんですが、音楽のそういう力というか作用というかに、とても興味があります。音楽の力、と言っちゃうとなんかちょっと嫌ですし、音楽のチカラとカタカナにするともっと怖いですね。音楽の作用とかいうと、それもまたなんか副作用がありそうで、まあ副作用はあると思うんですがなんか嫌ですね。なのでじゃあ仮にミュージック・パワーとしましょう。その、音楽を演奏することによって生じるミュージック・パワーによって、時間が伸び縮みしたり、場所とか空間がよくわからないものになっちゃう、そのよくわからない感じに、僕はすごく期待しているんだと思います。でも演奏中ずっとそういうことを考えていたらヤバいですし、ミュージック・パワー来い!と思ってる奴の演奏にはミュージック・パワー(以下MP)は宿らないと思うので、いつも普通に演奏しています。MPは目的ではなく、たまに突入するラッキーゾーンのようなものなのです。
 京都にあるアバンギルドというライブハウスのステージ上も、とても静かでまるで死後の世界のような不思議な場所なんですが、今回はそこでアルバムを録音させてもらいました。ステージの上に立って照明も消して録音していると、時間も場所もだんだんよくわからなくなってきて、身体が勝手に動いて演奏してるのを、別の自分が上から見てるような不思議な感じがしてくる瞬間がありました。たぶんちょっと幽体が離脱気味だったのかもしれないですね。時間と場所がよくわからなくなる、というのはこの間書いた沖縄のSMOKEや弘前のASYLUMで演奏したときにも少しありました。家からそれはそれは遠いところで演奏してるんですが、歌ってる途中にそこが急に自分の部屋のように感じてきて、しかもその部屋が今の部屋じゃなくて、10年くらい前に住んでいた部屋のように感じるのです。それこそさっき書いた本棚の中身を入れ替えて、別々の時間がくっついちゃったような、へんな感じですね。その、ワシだれやねん!ここどこやねん!という状態は、決していやな感じがするもではないねん。少し怖くもあるけどそんなに怖くはないというか、少し安心もするというか、不思議な感じやねん。

 何を言っているのかさっぱりわからない、という方は滝口悠生くんの新しい小説『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』を読んでみてください。僕はこの小説を読んで勝手にシンパシーを感じて、うおおおと唸って部屋の隅にうずくまりました。僕の言ってることと、この小説に書かれてることは同じじゃないかもしれませんがとにかくグッときました。よくわからないもののよくわからなさを、鮮度を保ったまま人に手渡すことができるのはすごいなあと心から思います。音楽もそうだと思いますが、よくわからない不確かなものがまず頭にワーっとあって、それをなんとかして形にしようとすると、なんかだんだんよくわかってきちゃって、あれ、なんかこれよくわからなくないな、わかるな、となってしまうことがありますが、この小説はそういうよくわからなさがよくわかってきちゃってないところがすごくグッときます。内容がよくわからないという意味ではまったくないです。
 で、そんな滝口君が僕のアルバムについて文章を書いてくださったのですが、それが本当に嬉しくて、アルバム出ることより嬉しいくらいです。アルバム出ることも嬉しいですが。みなさま、ぜひ読んでみてください。

http://www.artuniongroup.co.jp/newtok/oonoyuuki/


つづく
posted by oono at 02:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月28日

新しいアルバムのこと 1

 お久しぶりです、大野です。
 文章を書くのが久しぶりなので、何から書いたらいいのやらという感じで(ここまで書くのに20分かかりました)とりあえず音楽をかけてみようと思い、さっきからこの間古本屋で買った昔のイギリスのフォークのコンピを聴いているのですが、その中のRALPH McTELLという人の歌が良すぎて何度もリピートしています。ああ、めちゃくちゃ素晴らしいですこれは。指弾きのギターの音も歌声も、とても好きです。この人がまったく売れてなかったら絶望しかない。でも僕が知らないだけできっととても有名な人なんでしょうね。
 知らないと言えば、今年の二月に沖縄のSMOKEというバーで演奏させてもらったのですが、その時お店でかかっていたアルバムがとても良くて、東京に戻ったら探して買おうと思って、でもどのアルバムかわからないなと思いながら家に帰ってCD棚を見たらその人のCDがあって、あっと思ってかけてみたらまさにそれがそのアルバムで、しばらくそのアルバムを聴いて、これは人に教えなきゃと思っていた矢先にベイパートレイルという先輩ミュージシャンに会ったので、松本(本名)さん!ジョニ・ミッチェルのブルーって知ってる?絶対好きだよ、聴いた方がいいよ!と言うと、知っっっってるよ!つうかブルーが一番有名だよ!おおのくん以外みんな知ってるよ!といつもの口調で言われ、そうか、やはりこれはみんなが知ってる名作なんだなあ、めちゃいいもんなあと妙に納得したということがありました。
 ここまで書く間にもう22、3回はリピートしたんですがRALPH McTELL、まだいいです。全然色褪せない。色褪せてたまるかよ!とラルフは言うでしょうか。ラルフ・マクテル、生きているのか、死んでいるのか。イギリスのコンピだから、きっとイギリス人なんでしょう。さっきから聴いてしまって全然文が進まないのでCDのリピートを解除したら、次の人はあまり好きじゃなくてまたラルフに戻しました。
 何と言うか間が好きなのかもしれないです。この人のギターの音と声を出す間というかタイミングというか、それがとても好みなんだと思います。この曲はギターと声だけの曲なんですが、弦を指ではじきながら同時に声を出すだけでこんなにすごいことになるんだと、今改めて思い知りました。僕も最近ギターと歌だけのアルバムを作ったんですが、というかこの文章はそもそもそのアルバムのことについて話すつもりで書き始めたのですが、作る前にもしこの曲を聴いてたら、もうこの人がこんないい曲作ってるなら自分で作る必要ないやと思って、アルバム作ってなかったかもしれません。いや、それはさすがに言い過ぎだろうどんだけラルフに夢中なんだ、だいたいまだ一曲しか聴いていないじゃないかという気持ちと、いや一曲聴いたら大体わかるこの人はすごい人だという気持ちと、でも本当は悔しくてこの人のアルバムの他の曲が全然良くなかったらいいのにと思ってるだろうという気持ちと、いやそんなことは思わない、ちょっとは思うけどこの人のアルバムを通して聴いてみたいという気持ち達がぶつかり合って、自分のアルバムについて今夜は書けませんでした。

 そんなわけで、聴いてください。ラルフ・マクテルで、『ストリーツ・オブ・ロンドン』





つづく
posted by oono at 05:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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